その出会いは、単なる偶然か何かの縁か?

マッチングアプリを通しての出会い。
髪を切り、ピアスを空け、限界まで男からの情報を遮断した主人公と、男への情報発信をするもう一人の主人公「よつは」との出会い。

その確率はわからないが、通常出会っても交わる事はないであろうベクトルの違う二人は、ラフレシアを見る事で、ほんの一瞬交差する。

世界的にみて、性に関する社会的課題に対する日本社会の対応は十分ではない。
そんな中で、二人は出会い、そして分かれる。でも、おそらく何かが残った。
その意味とは? そして、最後の語られる「よつは」の行動。

シロツメクサの花言葉、嗅げなかったラフレシアの臭い、そして……。

とても広く、とても深い感じがする物語に感じました。

是非、ご堪能下さい。

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