練りに練られた世界観と、様々なキャラクターたちの想いが交錯する、

上質な群像劇的ファンタジーです!!

この小説を読み進めていくうちに思ったのは、主人公は誰だっただろうか?でした。
それほど主人公を取り巻くキャラクターたちは印象的で、彼らを視点としたエピソードが、ものすごく濃ゆい。
もちろん、タオとエリュースも魅力的なキャラクターです。彼らの友情は、ダークかつシリアスなこの物語に必要不可欠であり、重くなり過ぎないようにしてくれています。時々羨ましいぐらいに眩しくもある(笑)

作者の繊細な文章力により、その複雑に絡み合う関係、心理描写もきちんと読み取ることができ、キャラクターたちの想い、思惑がわかってきた瞬間、物語はグンと面白さを増します。
ぜひとも1話2話でやめず、先まで読んでいって頂きたいです。

ここまで多くのキャラクターたちを生かし、さらに風景描写も丁寧に描きながら、それぞれを重厚にまとめ、仕上げられたファンタジーは多くないでしょう。

本当におすすめの作品です。

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