静かなる成長。それが大人になっていくということ。

物語は、どこにでもいるような大学生たちを中心に進んでいきますが、ともかく、エピソード一つ一つが丁寧に書かれていて、読む者を、ぐっと引き込んできます。小説の中とは思えない、リアルな世界が広がっている作品です。

テーマが「中国」の文化や語学なので、私にとっては、「知らなかったー」ということがたくさん出てくるわけですが。

私のおすすめは、やっぱり主人公の浩然くんの成長っぷり。少しずつ、静かに、そして読了後に気がつく彼の変化。
今時の若者たちが、更に大人の階段を登っている様に、爽やかな印象を持ちました。若いって素晴らしい!

「えー! もう終わっちゃうの!? 続きが読みたいな」

読み終わった今は、そんな気持ちです。
一宮さん! 機会があったら続編お願いします!


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