2度目の初恋

高校2年生としての初登校を迎える始業式の朝、主人公の古川 陽（はる）は不思議な夢を見た。
その夢はうす暗い場所で陽一人しか居ない場所だったが、光と共に人影が見えた。
「もうすぐ。もうすぐあなたに会えるよ。」
その言葉を聞いて陽は目を覚ます。
夢の余韻を引きずりながらも、登校の支度を始め今日から同じ学校に通うことになる1つ下の妹、冬華（ふゆか）と一緒に家を出る。

正門を通った時、冬華を呼ぶ声に二人は足を止める。
そして二人のものとかけ寄って来た声の主はアメリカ人の父と日本人の母を持つ大和マリルだった。

陽のクラスメイトの中田悠一と市川 鈴（すず）の5人との楽しい高校生活がスタートした。
しかし、陽本人は気づいていないが、ある時期の記憶を忘れている。
そして、マリルには忘れる事ができない幼い…続きを読む