謎と不穏。夜布団をかぶって読もう。

人里離れた屋敷で、不穏な仕事を強いられる主人公。それぞれ謎を抱えているらしき登場人物たち。

ややファンタジックな舞台装置の中で、介護・医療のパートは執拗なほどに精緻に描かれていて、そういった描写のコントラストが、読み手にめまいのような倒錯感と不安感を抱かせます。

他のレビュアー様も称賛されていますが、文体は自然体で力みがなく、とても読みやすいです。

個人的にはエドワード・ゴーリーの不気味な絵本を読んでいるような感覚になりました。続きが気になって仕方がない作品がまた一つ増えてしまいました……。

※7/4現在

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