くじら座の少年

一度目の相手は病死。二度目は事故死。三度目の正直である婚約者はたった一人の私の親友と心中未遂起こして破談となった伯爵令嬢、久世蝶子。
級友たちからも嘲笑われ、傷心の最中に街を歩いていた蝶子は更に更に巷を騒がせている連続死体遺棄事件の現場に遭遇する。
得体の知れない化物に襲われかけた蝶子助けてくれたのは────記憶喪失の幽霊（美）少年！？

助けてもらったお礼に、蝶子はその幽霊少年の記憶を取り戻す手伝いをしろと言われるが……？

「あ、逃げても無駄だよ。どこまでも、地獄の果てまで絶対追いかけていくから」
「もはや祟りじゃないですか！」

婚約者と親友を一度に失い、さらに幽霊少年にまで取り憑かれた蝶子は無事平穏な日々を取り戻せるのか────！