第4話 いっその事
ねえ、お願い
私の事を嫌いになって?
そんなにいつまでも優しくされたら
つい期待してしまうから。
あなたの笑顔は眩しくて
いつも私の心を照らしてる
ただ私はひまわりの花みたいに
いつもあなたを見つめてる
でも届かない、
どんなに遠くまで手を伸ばしても
ミツバチは花粉を運んでくれるけれど
恋心までは運ばない
誰に頼めばいいの?
この私の想いを
あなたに届ける為には
あなたは誰にでも優しくて
温かい笑顔をしてくれる
それが私を幸せにしてくれた
だけどいつの間にか
私にだけ微笑んで欲しいと
願う様になってしまったの
これはいけない事なのかしら?
それとも
自然な感情なのかしら?
恋は罪よね。
例え叶わないと分かっていても
つい求めてしまうのだから
辛いわ
苦しい
最初からあなたに出会っていなければ
こんな思いをしなくて済んだのに
ついこの前までは
ひとりぼっちでも平気だった
孤独で不安でも
なぜか安心していられた
ねえ?
いっその事
無かった事にしてくれない?
あなたと私が出会った事を。
そうすれば
私は暗闇の中で暮らしていけたから
ねえ?
いっその事
私を照らしてくれるなら
私だけの方を向いてくれないかな?
そうすればひまわりの花も
追いかけるだけじゃなくなるのに
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