せっかく異世界に来たのに、僕は『はい』か『いいえ』しか選べない。

もう二度と人と話したくない。
死ぬ直前にそう思ったコミュ障の僕が転生したのは、【はい】か【いいえ】を選ぶだけで物語が進んでいく、異世界ファンタジーだった。

これなら、コミュ障の僕でも生きていけるかもしれない…。

そう思ってた。
なのに。
僕が初めての森で出会ってしまったのは、攻略難易度Sランク相当の、凶悪なモンスターだった。

ああ、僕の異世界生活ははもう終わりか。

しかし、そんな、諦めかけた僕の視界に入ってきたのは、rpgゲームのような、こんな画面だった。


目の前にモンスターが現れた！

殺しますか？

【はい】　【いいえ】

　
やけくそで【はい】を選んだその瞬間、目の前のモンスターは肉片となって、地面に飛び散っていた・・・。
この能力があれば、最凶らしいラスボスだって、ただの…続きを読む