殺戮学園の名に一切の偽りなし

最強の一対多を書いた一章。
様々な思惑が入り乱れる多対多を書いた二章。を読了し、
最終決戦の予感を漂わせる三章に突入した所で、レビューを書く。

本作品はタグでも書かれているように、いわゆる異能バトルものである。
ただし、異能を作品の根幹に据えつつも、
戦闘になれば異能は手段の一つに過ぎない。
すなわち、復数人は強く、銃が強く、不意打ちが強く、情報で優位を行くものは強い。
そして、一周するようであるが異能が強い。

数で優位に立ち、相手の能力を知り、罠を仕掛け、
あらゆる面で主人公側が優位に立ちながらも、第一章のボスである的場塞は強い。

何一つとして褒められるような美点を持たないが、
ただ強力な異能を持っているというだけで、
第二章のボスである大島ざきりは強い。

これから読む人のために異能に関しては明言しないが、
あらゆる手段が用いられるが故に、
一周して異能の強大さを書く筆力は見事である。

これからの戦いを楽しみに、一度ここで筆を置く。

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