鮮やかに目の前に浮かび上がる魔法の古書市!

 紙の産地であるという、どこかの街で開かれている古書市。
 子供から大人まで、学者や学生、それから怪しい古本屋に魔女たち。

 語り口は淡々としているのに、目の前に鮮やかに広がる飛んでいく紙飛行機や風船に、さらには魔法で作られた鳥たち。

 少し不穏な古本屋と静かに対峙する魔女の会話にぞくぞくしてしまいました。
 短いながらも、とても美しく不思議なこの世界のお話をもっと読んでみたいな、と感じさせてくれる物語です。

 ファンタジーと本が好きな方におすすめです!