概要
朝起きたら芋虫になっていた。【pixivワンルームSS2優秀賞】
ある朝、俺が気がかりな夢から目ざめたとき、自分がベッドの上で一匹の巨大な芋虫に変ってしまっているのに気づいた。
なんだ? これ。腹部に小さな脚がたくさんついている。順番にもぞもぞ動かすと僅かに後脚に引っかかっていた何かが脱げた。
それで隣を見たら彼女が寝ていて。
カフカの変身の冒頭だけ借景。
★コレクション:受賞したり運営さんにお勧めされたから面白いに違いない作品集
執筆応援!ワンルームSSチャレンジ2で優秀賞頂きました。
★コレクション:恋愛集
★コレクション:借景 童話や古典インスパイア
★表紙 https://kakuyomu.jp/users/Tempp/news/16817330650006577590
なんだ? これ。腹部に小さな脚がたくさんついている。順番にもぞもぞ動かすと僅かに後脚に引っかかっていた何かが脱げた。
それで隣を見たら彼女が寝ていて。
カフカの変身の冒頭だけ借景。
★コレクション:受賞したり運営さんにお勧めされたから面白いに違いない作品集
執筆応援!ワンルームSSチャレンジ2で優秀賞頂きました。
★コレクション:恋愛集
★コレクション:借景 童話や古典インスパイア
★表紙 https://kakuyomu.jp/users/Tempp/news/16817330650006577590
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!無敵の人と不条理の遭遇。
この小説はタイトルとあらすじから何となく察しがつくように、カフカの不条理小説「変身」(の冒頭)をモチーフにしている。
主人公の男性も、ザムザに負けず劣らず不条理な目に遭っているのであるが、読み心地としては悪くない……むしろ良い気分なのだ。
何故かを個人的に考えてみたのだが、この男性は「何も失うものがない」し、不条理を、不条理さごと愛してしまっている点にあるのだろうと思った。
吹っ切れた人物の行動は清々しいというか、「(結果はどうあれ)その人が幸福なら……」という思いを抱かせる。
最後の一文に至った男性に対して、ほんの少し羨ましさを感じたのは、彼が「不条理」という高嶺の花を攻…続きを読む