ひらくか、とじるか

我が道を行く場合は別として、読者に読んでもらえる文章を書くうえで、参考になるエッセイだと思う。

読む立場としては、このエッセイで書かれていることを守ってくれると、助かる。
せっかく内容が良くても、読めない場合があるから。


「漢字出現率」の話は、まったく同意見で、漢字をひらくのか、とじるのかというのは、悩ましい問題だ。

個人的におすすめなのは、和語、言い換えれば、訓読みする漢字を、なるべくひらくと、ちょうどいい具合になる。

たとえば、五月蠅いはうるさいと書く。

あと、漢字をひらくか、とじるかを決める際に、前後の文章とのバランスを考えると、さらに読みやすくはなる。


しかし、本文では触れられていないが、同じ漢字をひらいたり、とじたりするのは、文章作法上、よろしくないとされている。

だが、これも前後の文章のバランスを優先して、同じ漢字でも、ひらいたり、とじたりするのも、個人的にはありだと思う。

とくに前後にくる助詞との兼ね合いで。

たとえば、「来る」と「くる」とか。

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