「お前はカクヨムへ転生することになったのじゃ」「急展開だな。つかどこなんだここ、随分狭いな」「タイトルじゃ」「はぁ！？　なんでだよ、せめて本文に転生させてくれよ！」「わがままじゃのう。ほれ」

「はぁ、はぁ……今度こそ本文か？」

「あらすじじゃ」

「なんでだよーーっ！？」

「本文までは遠いのじゃ。お前も知っておるじゃろう？」

「た、たしかに……。カクヨムで本文を書き始めるためには、最初にタイトルとジャンルを選ばないといけない。最後にタイトルを付ける派の俺は、それでいつも悩んでたんだ」

「今日も、タイトルで悩んでおったようじゃな」

「そうだ。タイトルを悩みながら歩いてて……それで、気付いたら道路に」

「可哀そうに。お前はカクヨムに殺されたと言っても過言ではない」

「いや過言だろ、さすがに」

「なんじゃ、案外冷静じゃの。いじりがいがない」

「なんなんだよ。つかどうして俺はこんなことになったんだよ」

「あるカクヨムユーザーの頭に憑依した、と言えばいいかのう。お前が死…続きを読む