夜という日々、経験するものの奥深さを闇の糸、明かりの糸で織り出すような幻想短編集でした。決して多くを語らないスタイルが世界を飲み込む夜にぴったりですが、「糸」を選りすぐり、他にあり得ない「この一本」で織るからこそ、語らずとも読者に情景が浮かび上がるのだと思います。その向こうの夜の果てなさが魅力的。何処か優しく、何処か怖い夜のお話です。
何回か、前に戻って読みました。私には、いささか、難解でした。単語とかが難解ではなく、比較的わかりやすい言葉なのに、です。どうです、こう言ったら、「何だと!」って思わないですか?短いので、難解でも、何回でも、元に戻って読むことが出来ます!読んでみてください!いろいろ、考えて、想像してみてください!何かが、心に、揺らぎを与えてくれるかもしれません。
宇宙って、果てがあるのかな?と思って、夜空を見上げていた少年だった頃の気持ちをどこかしら、思い出せる、そう感じました。Neo_cosmology...でしょうか。(^^)。
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