本作は、創作の裏側にある「読む力」を描いた、温かく知的なインタビュー記録だ。ウェブ小説文化を“父娘の対話”という個人的な関係性を通して見せる構成が秀逸で、創作者と読者の距離を優しくつなげてくれる。柔らかい言葉遣いを用いられているが、御尊父への設問内容は実に切れ味よく的確で、さすがにあの作品を描かれた作者のセンスだと頷ける。最高に面白い古代メソポタミア小説の作者が贈る、父娘の10時間インタビュー記録――創作論No.1の名にふさわしい、リアルで人間味あふれる作品である。
作家視点からは得られない情報とか話とかが多くて素直に面白かったです。もちろん、お父様は一読者であり、ほかの方々のいろんな考えがありますが、1つの指標としてとても参考になりました。ありがとうございます。
ありそうでなかなか無い読み専さま達の作品の選び方、すみReさんは実のお父様にインタビューしてその内容を公開してくれました。どうすれば読み専さんに読まれるのか知りたい我々作家にとって、とても貴重な内容でした。そして……この作品を読んでいる内にプラスの魅力を感じました。そうです、一つの趣味に関する父と娘の会話、さらにこの親子自身のキャラクターです。私にも中学生の娘がいますが共通の話題で長い時間話し合える、なんて素敵な親子なのでしょう。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(92文字)
おひとりのインタビューですが、書き手とは違った視点もあって、非常に勉強になりました。どういう作品がどういう人に読まれているのか、定量的な調査も参考になりますが、こういう風に定性調査もすごく大切(マーケティング的に)。あ、そういう風に考える方がいるのか~、というのは書き手が忘れてはいけない視点だと思います。※途中のAI小説のところ、割愛された3時間をぜひ読んでみたいです。こんな風にインタビューを10時間もやってくれる親子関係って素敵ですね!