失くしたものがたどり着く場所で、名もなきこどもと魔女は暮らす

人が失くしたものが流れつく、「失せものの河」。そこの守り主である魔女は、ひとりのこどもを拾います。

流れてくる失せものは、物に限らず、生き物だっています。他ならぬこどももまた、失せものです。失せものを取りもどさない限り、こどもを失くした誰かがまだ迎えにこない限り、外の世界に出ることはできません。
だけどそれを不幸と見るかどうか、決めるのはこども自身です。
魔女と暮らし、様々な失せものを見ることになるこどもは、そこで何を思うのでしょう。

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