青年が真実を知る時、彼は何を選択するのか

美しい言葉の渦、その渦に飲まれれば、瞬く間に広がる息を呑む様な情景。特に戦闘描写は凄まじく、緊迫した雰囲気が読み手のこちらまで伝わってきます。
没頭の余り、物語の中の登場人物が息をつくと同時に私も息をついてしまう程でした。

また、物語が進むにつれ明らかになっていく真実がこれまた過酷な物で、それを知る度に心がキュッと痛くなりました。ですが、その真実を受け入れ、乗り越えていこうとする登場人物達の姿は本当に勇ましく、心も身体も傷だらけになりながらも立ち上がる彼らに賞賛を贈る他ありませんでした。

人間の『思い込み』という力について今一度考える事が出来るこの作品、どうぞ皆様も御一読下さいませ!