群れる屑男コレクション
- ★★★ Excellent!!!
これでもか!というぐらい、屑としか表現できないような人が諸々出て参りますが、出すぎて麻痺して、一番屑っぽい死神が最も常識的で頼りがいがあるように見えて来るという錯覚が生じます。
この作品に、漢字を一文字あててみるとしたら「爽」。
読まれた方は何処が!?と思われるかもですが、この爽という漢字、中央の大を人に見立てると、まるでナイフ投げの大道芸の的にされてる人と、そのぎりぎりに刺さるナイフに見えてきませんか?
主人公は、この大のところ担当という感じです。
かなりギリギリ、命の危険もあるシーンがてんこ盛り。痛いシーンも多めですね。死神の存在が、彼を助けているのですが。ギリギリになる前に助けられるはずなんだけど、あえてギリギリにしてる?ところにも屑感。
でもなんだか、とってもいいコンビのような気もして……?
「もうこれは運命だ、諦めるといいよ」と、自分も屑になって選ばれてしまった(目を付けられた?)主人公の肩を叩いて励ましたくなる作品です。