クズの見本市

 道を歩けばクズに出会う。それくらいに運がない主人公、凪はある日、死神と名乗る不審な男に出会います。ピンチを助ける代わりに仕事を無給で手伝うことになった凪。そんな凪の前に現れるのは多種多様なクズたち。

 クズなイケメン好きですか?
 私は好きです。中途半端なクズではなく開き直って堂々としているクズは清々しさを感じます。
 関わりあいになってはいけない。そんな危険な香りが漂っているのも魅力的です。
 そんなクズたちがこの作品にはたくさん登場します。

 自分のことしか考えていない死神。
 堂々と偽物を売りつける男。
 先輩の彼女に手を出す男。

 それだけでも手にあまるのに凪はトラブル引き寄せ体質。次から次へと訪れるトラブルを文句をいいつつ解決して見せる死神。
 凪にとってこれは良い出会いなのか、それとも悪い出会いなのか。人によって意見は分かれるでしょうが、私は良い出会いだと思います。

 もっとこの物語をよみたい。そう思える作品です。

その他のおすすめレビュー

黒月水羽さんの他のおすすめレビュー480