待っていてくれたんだね。

 東京で暮らしていた主人公は、大分の田舎にある実家に帰省する。疫病の影響で、久しぶりの帰郷だった。まさに、浦島太郎の気分で、地方のテレビを見る。
 両親は仕事に出ているが、家には祖母がいるはずだ。しかし暑い中探し回っても祖母の姿がない。
 そこに、不意にトイレの流す音が聞こえた。祖母がいたことに安堵し、麦茶を勧めると返事があった。しかし、その返事は――。
 さらに、テレビのチャンネルがいつの間にか変わっていた。

 次々に起きる不気味な出来事だが、怖いと言うよりほっこりしました。

 是非、御一読下さい。

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