ゲームづくりは、死ぬほどツラい！

ゲームが好きだから、ゲームを作りたいから。

そんな思いでこの業界に入った「僕」だったが、いつしか過酷な業務から酒に溺れるようになる。大手でもない、販売会社でもない、ひたすらに残業前提のスケジュールで受託製造を続ける会社。
それでも「僕」はいつの日にか「自分が心から作りたい」と思えるゲーム製作が訪れるはずだと、根拠のない期待をしていた。

そんな時に現れたのは、週末朝の人気ヒーロー番組『リフレクター・ミラージュ』と、新しい特殊カメラデバイス『Niagara-ナイアガラ』を使った、子ども向けアーケードゲームの制作依頼。計画されていたのは、全国2000を超えるショッピングモールでの設置と年間10億円の売上目標。
既にそのゲームの稼働予定日は2年後のクリスマス商戦と定められていたが、会社始まって以…続きを読む