子どものころ、刑事ドラマにハマり、警察に憧れた亜紀。なにごとも形からとはいうけれど、彼女の場合、その『形』がまずかった。テンポよく進む描写が心地良いです。最後の男性との会話も余韻があって面白かったです。上手いなあと思ったのは、主人公の亜紀が終始、「なんであんなことしたんだろう」と首を傾げながら話していること。子ども時代のエピソードにユーモアが加わったように感じました。走っていた意味が明らかになることは、おそらく今後もないでしょう。
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