明らかにしないことで明らかになるものがある

まず目に触れる文章としての巧みさ。
それでも読み耽るうちに見るべきものが文章の巧さではなく展開の上手さであると気付く。
主人公に。そして主人公を思う人に。主人公が思う人に。いったい何が起きたのか。
それは主人公の行動から推測するしかない。
それがより深い感情移入を呼び覚ます。

最後まで読んだらまた最初から読むことをおすすめします。

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