終章

エピローグ

 とある国の、荒れた辺境の土地に、魔法使いの少女と剣士の少年が住み始めました。

 そこには魔物がたくさんいて、人々は苦しい生活を強いられていましたが、彼女達は、そんなこの土地を豊かにするために来たのだと言います。


 人々は喜びました。

 騎士団の先頭に立ち、魔物の群れを退治するその姿は、まるで神の使いのように見えたのです。


 けれども少女は首を振ります。「まだまだ、これからなのですよ」と。

 そうして、遠く南、この国の海がある方向を見つめました。たくさんの“気”と、人と、魔物が繋がるところを。


 ……それはまた、別のお話。




 天は地を造り

 地は天に帰す


 命は逢見時より生まれ

 その血に恵みを流すのみ


 天地の境を消してはならない

 その線を越えてはならない……………



 ………………。






 〈君と旅をするために・完〉

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君と旅をするために ナナシマイ @nanashimai

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