必死に生きようとする、その小さな命からあなたは何を受け取るのでしょうか

 まだまだ半人前だと自称する『僕』に、交通事故に遭った『君』を任された。
 見た目は擦り傷だけで、ものすごく元気な可愛い『君』に、『僕』は一目惚れをしてしまった。
 本当は、そんな想いを抱いてはいけないのだろうけど……。元気になったら、『君』は、連れていかれるはずだから……。
 でも……。

 この物語は、ハッピーエンドを迎えません。苦手な読者さまには、お薦めしません。きっと、そんなあなたは、泣いてしまうだろうから……。
 だけど、悲しくて、苦しくて、せつなくても読み終えてほしいとも思います。
 命のたいせつさをヒシヒシと感じられます。同時に、そこには責任が併せて生まれるということも……。

 この物語の『君』は、幸せだったんだよね。主人公に出逢えて……。