魔解忌譚

この世の不幸は、全て鬼悪魔（きあくま）が及ぼした災厄だとされていた。
そんな魔を殲滅するべく、声を上げたのが魔忌憚（まきたん）。
特殊な印を手に刻み、人々を脅かす魔を滅していく。
両親を病で亡くし、二度とこんな哀しい災いがあってはならないと自ら魔忌憚になる。
ある日、友から妖美な光彩を放つ勾玉を譲り受ける。
その勾玉を手にした日から奇怪な日々へと変わっていく。