異能力サスペンスに立ち向かうのは、真っ直ぐな想い
- ★★★ Excellent!!!
大学生の冬野つぐみは連続行方不明事件に関わった事をきっかけに、日常とはかけ離れた世界に足を踏み入れてしまいます。
作中には発動という異能が登場し、人ならざる力が振るわれます。しかしつぐみにその発動はありません。
発動能力者相手に、頭脳線情報戦を繰り広げます。
鋭い観察力で相手の思惑を見極め冷静に駆け引きする胆力があり、かと思えば温かな優しさで包み込むように心を解きほぐしもします。二つの要素を持った活躍が楽しめます。
かと思えば好物のタルトにはしゃぐ年相応の可愛らしさも持ち得る、魅力的な主人公です。
事件を経て得た賑やかな仲間達とはコミカルなやりとりが愉快です。
誰もが辛い過去、深い傷を抱えていましたが、互いに寄り添える居場所はかけがけのないものとなります。
異能の組織が複数あり、個性的で好きになれるキャラが大勢。
そんなキャラが集合する終盤の展開は圧巻の読み応えです。
人の想いが繋がり、大きな熱意となった、100万字超えの超大作。ボリューム満点の作品をオススメします。