概要
実習室Aで寂しく泳ぐ鯨に、私はなんと声をかけてほしかったのだろう?
芸大生の私は自分に限界を感じていた。
そんなとき、周囲から「天才」だと目されている同級生・大塚千絵に「絵を描くのをやめたほうがいい」と言われ……。
悩める人に読んでほしい、青春短編小説。
そんなとき、周囲から「天才」だと目されている同級生・大塚千絵に「絵を描くのをやめたほうがいい」と言われ……。
悩める人に読んでほしい、青春短編小説。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!十人十青
今日もタイムラインには、書籍化作家さんや毎日何千何万のPVを稼ぐ作品たちがあふれかえっている。
こんなに小説を読む人間がこの世界にいるのか、と驚愕する一方で、それならもうちょっとくらい私の小説も読んでくれればいいのに、と嘆き交じりの溜め息が出る。
世界がいかに自分に興味がないかを突きつけられる日々の中で、ふと創作なんてやめてしまおうか、と思う日は一日や二日ではない。「いつか公募とかで見つけられて、一気に書籍化!」なんて嘘くさいけれど捨てきれない淡い夢も、既に消えかけてしまっている。
それでも、何故か創作を辞める気にはなれない。
PVで負けようが、書籍化できなかろうが、映像化なんて夢の…続きを読む