今日もタイムラインには、書籍化作家さんや毎日何千何万のPVを稼ぐ作品たちがあふれかえっている。
こんなに小説を読む人間がこの世界にいるのか、と驚愕する一方で、それならもうちょっとくらい私の小説も読んでくれればいいのに、と嘆き交じりの溜め息が出る。
世界がいかに自分に興味がないかを突きつけられる日々の中で、ふと創作なんてやめてしまおうか、と思う日は一日や二日ではない。「いつか公募とかで見つけられて、一気に書籍化!」なんて嘘くさいけれど捨てきれない淡い夢も、既に消えかけてしまっている。
それでも、何故か創作を辞める気にはなれない。
PVで負けようが、書籍化できなかろうが、映像化なんて夢の彼方だろうが。
私はずっと小説を書くだろう。
なぜなら、私の作品は私にしか書けないからだ。
私にしか出せない青があるはずだからだ。
そんな、創作の原風景を思い出させてくれた作品だった。