ここまで一途に想い続けることって素敵。それが幸せに変わりますように……

 この物語の主人公は、幼馴染の男の子と一緒にいることが多かった。
 幼馴染の男の子は、いつまでも、主人公のことを好きだと言い続ける。その、大きくなってもゆるがない想いは、あまりにも一途。
 わたしが、そこに感じたのは、愛情の重さよりも暖かさだった。

 刻は流れ、様々な出会いがあり、いろいろなことが降りかかる。そして、ふたりともにおとなになっていく。

 街並みが変わるほどの時間の流れの中で、主人公の想いは移ろう。でも、変わらないのは、やはり彼の、主人公への想い。

 予想するしかないエンディングを迎えるが、それが、この物語を素敵に彩っている。
 わたしは、ふたりの幸せを感じたが、あなたには、どう映るだろうか……。