森の精との出会いからはじまる不思議で美しい物語

おとぎ話というよりは、民間伝承といいたくなるような深みある雰囲気をまとった物語です。
緻密な挿し絵がされた本のようなお話。
なのに、茶目っ気のあるシーンもあり堅苦しくないのも不思議なところ。

王子は森で美しい森の精に出会います。
森でのひとときを楽しみ、心の拠り所にしながら、彼らしく変わっていく。
穏やかな日々が流れるなかで、選択の時が、彼にとっては思いがけず現れる。
最後のシーンは、個人的には実はちょっと意外でした。
優しい語り口の物語をどうぞお楽しみください。

紳士なウサギの四葉くんが、イチオシです!
しゃべらないのに、頼りになるふわふわ紳士!