諸行無常の世界にキラリと光る初々しい恋

平安末期、平家が栄華を極め、そして滅亡するまでの時の流れの中、一人の少女、玉虫の恋を中心に語られる物語。

彼女は十一歳の時、平家一門の教経に恋をする。
雅さが求められるこの時代において、教経は武骨で無粋(要はモテない)と称される部類の男。
いつまでたっても玉虫の気持ちに気づかないどころか、他の女性に心を奪われてしまう。
玉虫のもどかしくも切ない恋は、戦乱の世の中に巻き込まれながら、一つの形を成していく――。

彼女のしあわせとは何だったのか、ぜひその結末を見てみませんか?

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