概要
秘仏は像高五寸。三面千手観音像。目を閉じ穏やかな笑みを浮かべておられる
グレート・オールド・ブッダ・マスマティクス
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- ★★★ Excellent!!!見えてはいけないものの恐ろしさ
山奥の小さな集落にある、十七年に一度ご開帳の日を迎える秘仏のお話。
ホラーもホラー、それもゾワゾワくる恐ろしさのあるお話です。主軸にあるのが秘仏、要はお寺の御神体というのがもうすでに良い。普段は秘匿されているもの、すなわち「見てはいけない何か」の恐ろしさ。加えて、それが衆生に救いをもたらす仏様という存在、つまり本来は恐怖どころか親しみを持って接するはずの対象であること。いわゆる「バチが当たる」というような、信仰と表裏一体の恐ろしさ。人が根源的に恐怖を覚えるあれこれがうまく絡み合い、それにより読み手の心をじわじわ居竦めてゆく、この重たく分厚い恐怖の醸し方が本当に絶妙でした。こっわ!
手触…続きを読む