繰り寄せたその糸で、人形は意思の讃歌を奏でる

 糸というのは無限の表現。そう感じる作品です。

 主人公はカート君といって、精霊の言葉が絶対の国で精霊のお告げにより騎士になります。
 困惑しながらも騎士として、そして人して成長する様は見ていてとても微笑ましいです。

 また、ピアという魔道士がいるのですが、子供っぽい性格ながら国の未来を考えたり、カートの事を心配したりと、飄々としていながら何かと世話を焼いたり、焼かれたりと師弟もの特有のやり取りもあってとても和みました。

 王道ファンタジーが好きな方、師弟ものが好きな方、ぜひ一度立ち止まりをご一読下さい。

 きっとその先に、心を震わす世界が待ってますよ。

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