file.5 摂血族とはなんなのか
摂血族は今作の完全フィクション設定。展開の鍵。
[機能設定]
・人間の血を摂取することで生存(必要量は3200mL/年)
⇒一気の摂取ではなく毎日摂取するのが好ましい。
・全個体が女性。
⇒交配は人間の男性としなくてはならない。
↓
摂血族特有の性染色体を持つようにしようか。いかなる交配であっても女性個体が誕生する仕組み?
・生物的に20歳までしか生きることができない。
⇒18歳を迎える前に子どもを残す必要がある。(適齢期は15歳~17歳。出産から逆算して16歳までに男性と契りを結ぶ必要がある)
↓なぜなら
・18歳ごろから理性と記憶の欠如が始まる。20歳になるころには人間を襲うモンスターのような状態になる&寿命で死ぬ。
⇒原因としては、元々遺伝的に流れる血と栄養として摂取する血によって常に2種類以上の生体構築要素が含まれること。これは架空の概念とする。
また摂血族の年齢は人間の1.37倍で計算する。翔太と16歳で出会うラミは21歳にあたる計算。(※身体年齢と精神年齢は別)
・人間と同じ食事はできない。
⇒食べた場合は約15分の潜伏時間をおいて発熱。体温は約40℃。
血液と水分を摂取して約一日で回復可能。
・例外として水とコーラのみ耐性がある。
・自分の血液を摂取すると死ぬ。
⇒繁殖適齢期を過ぎた場合、人を傷つけることなく自害できる仕組み。
・体内の血液量が人間に比べてはるかに重要。
⇒全血液量の7分の1を失血した時点で蘇生は不可能になる。
↓
この設定使うところないかもしれん……。
・母親は子どもを出産すると同時に亡くなる。(出産死に関しては寿命は関係しない)
⇒その後の子育てはすべて契りを交わした人間の男性が担う。そこまで含めての契りである。
↓
育児放棄、家族のあるべき姿。ファンタジー設定ながら社会問題を叩きつけるにはかなり上等な設定かと。
・生まれてから5年は摂血を必要としない。
⇒出産時、母親が5歳まで生存できる血液を摂血させて亡くなるため。
・痛みなく摂血できるようになるのは8歳ごろ。元々傷口がない限り、摂血は自分で人間の肌に傷をつけて行わなくてはならない。
⇒その間の摂血は父親を相手に行うのが社会的には理想となる。
↓
一応父親以外の血を摂取することも可能ではある。
・唾液に傷口を瞬間で完治させる特殊な成分を持つ。
⇒摂血した際の傷口を治すため。もちろん、日常生活で負傷した傷も完治する。
・尺骨茎状突起が手の甲と横側にも飛び出している。
⇒人間と区別するための身体的特徴。
こんな感じだろうか。うーむ。ムズイ。
取りあえず、人間社会に溶け込みながらそのサイクルは外さなければならないから、「戸籍を持たない」ことは不可欠だと思う。
生涯に一人しか残せない子孫を残すために、社会に溶け込みながら相手の男性を探す摂血族。かなりハードな設定だが、正直現代社会にこの生物が入り込んだらそれ以上に……。
つまりラミも相手の男性を探して翔太の元に辿り着くことになる。出会った時点で16歳。記憶・理性の崩壊が始まるまで約2年。
子どもを残しても死ぬ。
家族、恋愛、幸福。すべてを取ることはできない設定。に、なってはいるのかな?
しかし、最初は前作と同様で、恋愛要素から盛り込んでいって、後で明かしていく方がよさそうだ。
ここからは、物語の障害となる設定についてもいろいろ考えていこっかな。
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