file.7 プロローグ展開設定

 改稿前は完結までが30万字を超えていましたが、今回は文庫本一冊程度にまとめる感じで行こうと思います。おそらく完結までは8万字から、多く見積もって12万字。実際に書いて見ないと分かりませんが、これくらいで行こうかなと思います。





※これから先、この小説の展開を記していきます。盛大なネタバレとなりますので、「完成した作品で楽しみたい」という方はブラウザバックをお願いします。




 








[プロローグ]

●高校一年生の頃の話。湊視点。


・花恋さんは立川駅にあるケーキ屋さんで売り子のアルバイトをしている。


 ⇒花恋さんのアルバイトについて「和菓子屋はどうですか」と意見をいただきました。あ、確かに、チェーン店などではなく小さなお店の看板娘をしているのもとてもいい風情で花恋さんに似合っているかなと思った次第です。本当にありがとうございます。

 参考に色々考えてみたのですが、彼女はショートケーキが好きなのでケーキ屋さんでのアルバイトはどうかなと考えてみました。可愛い高校生が駅のケーキ屋さんでバイトしてる。「あそこの店の店員さん、めっちゃ可愛いんだよ」と話題みたいな。


 立川は一部ベッドタウンとしての機能もあったりするので、仕事帰りのお父さんや、近くに住む家族などが誕生日ケーキを買いに来る。


「家族の温もり」を感じやすい仕事。それが花恋さんにとってすこし羨ましく映ってしまうのも、ちょっぴり切なくて良い設定なのではないでしょうか。



 さて、展開。


 2021年12月6日月曜日。〔花恋さんがバイトをしているのは月火金〕


☆予約していた妹の美咲の誕生日ケーキを花恋さんのいる店へ受け取りに行く湊。


 お互い知り合う前の高坂君と花恋さんです。高校は同じですが、湊はいつも一人なので別のクラスの花恋さんのことは知りません。


 ちなみに予約した時はお母さんと美咲でお店に行っているので、湊は受け取りに来ただけです。学校帰りにスタジオへ帰って、少し仕事をした後にケーキを受け取って、自宅へ戻るという流れ。



☆予約していた内容を伝えると、なんと花恋さんは「妹の誕生日」だと言うことを覚えている。


 花恋さんはとっても仕事熱心で、お客さん一人一人に天使対応する人気の店員さんなので、もちろん予約しに来ていたお母さんと美咲のことを覚えています。

 高坂君は制服姿だから、同じ学校の生徒だってことは、花恋さんは気付くのでしょう。あぁ、そっちのラインも追わないとな。



☆「おめでとうございますっ」と笑う花恋さんに対して、丁寧に頭を下げながら受け取る湊。


 湊も心は優しいので、お客さんとして真摯な態度を見せます。花恋さんにはそれがすごくきれいに映るのでしょう。「家族想いの優しい人なんだなぁ」と。



☆湊、実家へ帰宅。


 ただいま。



☆美咲が「店員さん、すごく可愛かったでしょ!?」と聞いてくる。


 美咲とお母さんは天使のような店員さんがいるという噂を聞きつけて花恋さんのケーキ屋さんを選んで予約しに行っていた。思った以上に可愛すぎて湊にも会わせるために受け取りに行かせたわけですね。



☆湊はもちろんあんまり気にしていない。


 基本的には周りの人との関わりは深くしないようにしているので、花恋さんのこともほとんど記憶に残っていません。ただ、天使な接客自体は若干印象に残っているので、「綺麗な人だったよ」とは伝えます。

 


 おそらくここまでですね。この後の展開が決まったら伏線も増やします。




 そして、表には出ない花恋さん視点。



☆同じ学校の制服を着ていると記憶に残った花恋さんは、翌日学校内をなんとなく探し、親友である安達あだちさんと同じクラスに彼がいることを見つける。


 高校一年生の時は、湊と安達さんは同じクラスでした。安達さんと花恋さんは同じ部活で知り合い、親友になっています。



☆安達さんに彼のことを聞く花恋さん。


 安達さんは「何、気になってるの?笑」と花恋さんの胸をつんつんしますが、花恋さんは顔を赤くして首を振ります(可愛い)。



☆アルバイト先のケーキ屋に来たことを教える。


 妹の誕生日ケーキを取りに来たことを安達さんに伝えます。花恋さんは、きっと家族想いの優しい人なんだろうな、と思っています。



☆安達さんが湊のことを教える。


 湊がいつも一人で絵を描いていることを伝えます。しかし、安達さんは偶然覗いた湊の絵が女の子の身体をかたどったラフ画だったため、これをえっちな絵だと勘違いして湊のことを「エロ画伯」と呼んでいます。

 不本意にも花恋さんにそれが伝わってしまいます。



☆「本当かな?」と疑う花恋さん。


 安達さんはそう言っていましたが、それでも心優しい彼の行動を反証することはできません。あんまりそうやって呼ぶのも良くないんじゃない? と安達さんに伝えます。因みに安達さんも、湊が実は優しい少年であることは普段垣間見える彼の行動から知っています。


 なので悪い評判を花恋さんに売ったわけではありません。



 これで、花恋さんが一方的に高坂君を認知している状況になりますが、彼女はこの後3か月の留学に行ってしまいますので、そこまで彼との関係は全くありません。


 次の再開は本編が始まる一学期の始業式です。

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