「超能力」が実在する世界では、そのあり方が常に問われる

もしこの世界に「超能力」が存在したら……という命題に、社会性を持って切り込んでいく新鮮な物語でした。

ともすれば、超能力バトル展開になりがちなところ、立場や思想も異なる複数人の「狼」達が繰り広げる群像劇で、その異能の力のあり方が描かれ、一味違った魅力に溢れています。

仮に現実に超能力があっても、それを暴力的に使わないだろうなと思わせる作者の方の「異なる存在」に対する思慮が感じられて、良かったです。

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