宇宙は青蘭の夢をみる11（旧題　八重咲探偵の怪奇譚）『アザトースと賢者の石編』〜ルルイエの夢魔王〜

曰く付きのドイツの古城、遺産相続、殺人事件、、、ミステリー好きにはたまらない世界観と展開になってます
シリーズの中でも読みやすいお話です
青蘭と再会できたのに中々もどかしい
究極の選択を迫られています
もうすぐ終わりに向かっているのが寂しいですが最後まで見届けたいと思います

今回は、その名も『美男城殺人事件』！
このシリーズ、謎解きを予想しながら読むのが毎回楽しいです。
「ミステリーなんだから、そんなの当たり前じゃん」って、思いますよね？
違うんですよ。
私もミステリーが好きなので、それなりの量を読んで来てます。
序盤で予測がつく事も多い。
でも、この作者様の作品は、犯人をなかなか絞り込めないんですよ。
いつも良い意味で裏切られます！

事件は残酷で凄惨だったりするんですが、犯人にもそうせざるを得ないストーリーが有るんですよね。
「甘さ」と「辛さ」が程よく調和して、読み終えた時の後味がほんのり優しくて好きです。