まるでお酒のような物語。質の高い作品というのは、なぜこうも読者を引き寄せるのだろう。一つの酒では意味を持たなくても、混ざり合うことで初めて別の意味を持つように。それはまさに『カクテル』――『ある酒に別の材料を混ぜて、新しい味をつくりだした飲み物』だった。
カクテルに込められたバックストーリーを通して語り合う男女の物語。 モチーフといい、バーの描写といい、おしゃれな雰囲気が流れます。 そんな中で心をすれ違わせるマヤと蓮。 大人の恋愛模様にドキドキさせられました。
お洒落で少しだけほろ苦い、まさに上質のカクテルさながらな良作。 主人公の特別な背景と、店内の調度品や演出が噛み合って秀逸な味わいを出している。 かと思うと、一人の人間として揺れ動く心境も赤裸々に語られ素直に感情移入できた。 詳細本作。
もっと見る