不思議が溢れる物語

現代社会の中に自然に魔法が溶け込んでおり、それを家族が受け継ぐことが出来る。そんな少し不思議な世界が物語の舞台です。

まだ始まったばかりで謎に溢れていますが、その中でもいくつもの「これってどういうことなんだろう。何が起きるんだろう」というわくわく感を覚えさせてくれる。そこがとても魅力的ですね。

ヒロインの春華も、いろいろな謎を抱えていそうで、そこもまた魅力的です。
ストーリーの中で少しずつあかされていくにつれて、逆にまた謎が深まって気になってくるという、とても興味をそそる話の流れになっています。

彼女はいったい何者だろう、実は悪者なの? え、違うの? どうなるの?
と、すっかり興味を奪っていきます。

そしておさるのメルちゃんが、マスコット的にとても可愛いです。
特徴的なしゃべり方が、だんだん読んでいくうちに癖になってきます。少しひねくれていそうな感じをだしつつも、でも案外素直で、ああマスコットキャラだなーって感じで、とっても可愛いです。


おしむらくはプロローグが何が起きているのか、ちょっとつかみづらいところでしょうか。プロローグではこのお話の舞台の説明となっているのですが、主要な登場人物が出てこないためか、少しとっつきづらいかなぁと思いました。

でも一話を読めば、すっごく入りやすくて面白いです。
なのでこのお話、ぜひぜひプロローグで引き返さずに、続きを読んでもらいたいなと思いました。

とても面白くてわくわくさせてくれる物語です。

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