たとえ誰かの都合だとしても自分らしくありたい

厳しい両親は自分達の思うような結果が出せなかったマサトを見限り事実上捨ててしまう。
そんな彼が異世界転移を果たすがなんと瀕死の魔王に体を差し出せと言われ無理矢理乗っ取られる。
それから3年の時を経てなんと魔王は消滅し力だけ残してマサトまさかの復活! くるか快進撃! 無双!

と思いきや魔王らしくあれとまさかの教育スタート。両親のがかわいく思えるほどの教育にこうなったのは自分が悪いのだと考え出すマサト。

きっかけは奴隷の女の子を助けたとき。その子がマサトのことが心配だというその言葉。
マサトがマサトという人間を認識した瞬間、世界に色が付き始めたようなそんな感じを受けました。

この物語は1人称視点で、~です、~ます、~でした。といった丁寧な語り口調で語られます。これが真面目なマサトらしい。
そして登場人物も一癖も二癖もあり、真面目な語り口調やマサトとの温度差がいい感じで笑わせてくれます。

王道のようでどこか違う、マサトの行く末を見守っていきたいです。

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