一家揃って異世界に。その引き金は、トイレットペーパー?
- ★★★ Excellent!!!
トイレをリフォームし、ウォシュレットを設置した脇田家。その際、業者からサービスとしてトイレットペーパー1ロールをもらったのですが、これがまさかの出来事の始まりでした。
なんと、そのトイレットペーパーを使う度に、家にある何かが、あるいは家族の誰かが消えていくのです。消えていった物や人が行き着く先は、異世界。そしてトイレットペーパーを全て使い終わったその時、家も家族も、脇田家そのものが異世界へと飛ばされてしまいます。
トイレットペーパーを使うと異世界に。こう聞くとなんだか可笑しく思えるかもしれませんが、そんな印象に反して、書かれている内容はとってもハード。訳もわからないまま見知らぬ世界に来てしまったばかりか、男達は、徴兵され無理やり戦いに駆り出されることに。当然、家族は離れ離れになり、徴兵先でもまた、過酷な運命が待ち受けています。
トイレをリフォームしただけなのに、トイレットペーパーを使っただけなのに、いったいなぜこんな目にあわなければいけないのか。当然、読者にも真相は伝えられず、脇田家と共に翻弄されることに。
このおかしな事態の謎が明らかになる時は来るのでしょうか。そして、引き裂かれた脇田家の面々が、再び揃う時は来るのでしょうか。
異世界での過酷な物語が始まります。