写真を見つめる君の横顔が気になった。そこから始まった青春グラフィティー

 彼女が、真摯に見つめていたのは、『猫のとおり道』と題された、僕が撮った一枚の風景写真だった。
 先輩たちがやって来たことで、その素敵な横顔を写したいという衝動は叶わなかったが……。

「好きなことを語れる部活ってなんだかいいですね。お互いがお互いを認め合っているところも、いいなって思います」と言う彼女を、新入部員として迎えることができた。

 新入部員としての、彼女の活動初日、僕は一緒に撮影をするために外に出た。
 そして、ポートレートの練習のつもりで、彼女を写した……。

 次の日、現像した写真から溢れてる想いに、僕は、僕自身の想いを知らされる。

 この物語は、ここまでなのだが、ここから先には、素敵な恋ごころが詰まっているように思える。甘酸っぱい、恋の始まりを感じてみてはどうだろう……。