女性の繊細な機微を描ける技術はとても貴重な力、実力だと思いました。「重たい女」たしかにそのとおりの人物をうまくかけていました。ちょっとドロドロ展開がありましたが、良い強みをもった作品だと思います。
小説は「人間」を表現してなんぼだと思います。
綺麗事ばかりではなく、生々しい人間らしさが心理描写となって描かれています。依存も利用も、それに葛藤する様も全て引っくるめて、二人には幸せになってほしいです。
自分なりに頑張りながらも他者に自分を受け入れて貰えなかった二人のしおり。根底とした共通点はあるものの、『与えて欲しい』と『受け入れて欲しい』と言う明確な需要と供給と言う役割があるからか、つい感情移…続きを読む
しおりという女性が繰り広げる意味深なストーリー。なぜここまで具体的に人の心理が書けるのか、不思議なくらい人物像がはっきりしていて魅力です。続きが気になります。
身体の凍えそうな季節の中で出会った一人の女子高生と一人のOLの物語です。何もかもが正反対のように見える二人ですが、お互いに欠けている部分を埋めようと苦悩している点がよく似ていると思います。ま…続きを読む
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