登場人物全員曲者……⁈ 怒涛のピカレスクアクションSF!

 上司の妻に手を出したせいで左遷されてきたという何やら訳ありの優男ソリオは、赴任先のその惑星で、龍と呼ばれる巨大生物にいきなり遭遇。新しい上司からの「何とかしろ」という無茶ぶりで出会ったばかりの明らかに一筋縄ではいかないその龍を追う曲者の保安官トビーとともに龍退治に挑むことに。

 それをきっかけにコンビを組むことになった二人は次々と厄介事に巻き込まれ——あるいは引き起こしていく。

 さらには、三ヶ月前に起こった宇宙港での爆発事故の関係者を追って現れた捜査官アイリンとトビーが組まされることになって、事態はさらにややこしくなっていき——?

 龍と呼ばれる巨大生物と、それを執拗に追うトビー、その上司のタヴァネズ、そして何やら訳ありのソリオと宇宙港の爆破事件の謎を追う捜査官アイリン、それから惑星を牛耳るボス、ゲンプシーなどとにかく登場人物たちが全員一筋縄ではいかない曲者たちばかりです。
 なぜトビーは龍を追い続けているのか、ソリオの秘密とは。

 緻密に組み上げられた世界観と、丁寧な描写、そして魅力的な登場人物たちの迫力のアクションと軽妙な会話が最高に楽しいです。
何より、あの事件の動機のやりきれなさと、彼の決意にああもう……と唸ってしまいました。

 まるで映画を見ているようなテンポの良い展開と最高に格好いい大人たちの上質なアクションサスペンスSF。

 おすすめです!!

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