彩子先生と高橋先生

　主人公の新人女性教諭は、年上の既婚者であり上司の男に恋をしていた。
　一方、もう一人の男性教師は主人公に惚れていた。主人公が好きだと言った物を、写真と地図付きでマメに送ってくる。しかし、主人公は男性を煙たがっていた。カレーが好きだと言えば、カレー。それが嫌になったので、パフェが好きだと言えばパフェ。今度は大福と言えば大福。そして今度はチョコミントアイスだ。
　これ以上は無理だと思った主人公は、事務連絡だけにしてほしいと返信し、男性を振ってしまう。しかし、男性教師は諦めない。事あるごとに主人公に話しかけ、面倒ごとに巻き込もうとする。そのため、主人公は砂時計を用意して、男性教師と話すようにして…続きを読む

彩子は学校の先生。
ひとまわり歳上の大島先生を狙っている。
でも奥さんいるからリスキー。
大島先生の担任クラスで副担任の高橋。
高橋は彩子を狙っている。
大島先生は高橋を、たぶん狙っていない。

高橋はＭっけのある男で
アタックしては冷たくあしらわれ、むしろよろこんでいる。と思います。
そんな日常に変化はおとずれるのか。
単独としても楽しめるけれど、シリーズものスピンオフでもあります。

教師三人がそれぞれとても魅力的。

最初はパッとしなかった高橋先生ですが、ひたすらに一途な行動と言動が、後半急激に魅力を増して……もう応援せずにはいられなかったです。

読者の心をがっつり掴むそのひたむきな心、きゅんとしました！

場所も立場も関係ない。
とにかく、人を好きになる。
それこそが、恋に落ちる理由です。

教師の恋をえがいてほんわかハッピーに持ち込める作家は。
この世にホシノユカイ以外、ありえません。

読んでいて、幸せな気持ちになった。
それはたぶん。
この世界が透明な妖精に満ちているからでしょう。

恋大き女性。
不倫。
と、序盤は重めにみせかけて、後半は初々しいラブストーリーです。

大人になっても、恋は大事ですね。

少し恋愛にお疲れ気味の彩子センセ。
熱烈アタックまっしぐらの高橋センセ。

大人なんですけど、なんか中学生や高校生を見ているような…なんか、ほっこりしちゃうようなお話なんです。

恋、してもいいかな？　って気持ちになっちゃうお話です。

大人の恋かと思ったらかな～りぃピュアな乙女心です。
何度もアタックしてくる懲りない男性って嫌なのに嫌なのにぃっ！

対して昔の男は何処までも好きなのに嫌い！

そんな大人の恋のはずが妖精のせいでピュアなモノに‥‥‥


ちょっと大人の貴方向けのお話ですよ～！

みさきS