あとがきと解説

 この物語を投稿してすぐに春嵐さんとウゴカッタンさんの投稿がありました。春嵐さんはアクションを、そしてウゴカッタンさんはキャラクターそれぞれの闘い方の違いについて言及されていて嬉しかったです。

 そしてお二人とも気になっていたのがこの「カクヨムバトル」というタイトルでした。春嵐さん主催の自主企画「カクヨムバトル24時」に参加している作品であるため、これもバトルアクションものに見せかけた創作者どうしの褒め合い?、といった予想をされていてとても嬉しいです。

 ですが、やはり謎の多い設定とその説明を省いた展開ですので、本編のみですとこれが一体何の戦いなのかよく分からないと思います。そこでここからは解説としてこの物語の設定ですとかについておしゃべりしていきたいと思います。

 

 まず根幹にあるのはもちろん「カクヨムバトル24時」です。

 それからUTAさん主催の「カクヨム秋のナンバーワンコンテスト」も発想のきっかけとして大きく影響します。

 後者の企画において五つのテーマから「秋」というテーマを選び、秋に関するなにかで物語を想像できないかと思っていたとき、頭にこんな言葉が浮かびました。

 「読書の秋」ならぬ「毒書の秋」という言葉が。

 なんとも恐ろしいことが起きそうな見た目ですが、私はここから「毒は毒でも、また次のお話が読みたくなるような毒というのはどうだろう?」「僕たちが物語を読むのも想像するのも、みんなこの毒に侵されているからで、自分の想像力を武器に見立ててPV数や反応を貰うことを獲物を狩る、という風に表現したら面白いんじゃないのか!?」「そこにチームを組む個性的なキャラ同士の掛け合いを入れるのはどうだろう?」


 「それこそ自分が今参加している自主企画で、互いを褒め合っている人達をモデルのしたらいいんじゃないか!?タイトルはそうだな、『カクヨムバトル』。これはまさしく『カクヨムバトル24時』そのものだ!」


 そんな感じでこの物語を考えました。

 つまりこの物語に出てくる登場人物たちはみな「カクヨムバトル24時」に参加し、一つ以上の作品を誉めている作者さんがもととなっています。もちろん私も。

 ここからはそれぞれの登場人物の裏設定について解説します。本当なら、「物語を想像し、互いに切磋琢磨しあう作者たちの姿を、バトルアクションものとして表現した」と言えば、別にそれで読めなくはありませんが、せっかくなのでもととなった作者さんのご紹介と行かせてもらいます。


 (勝手にモデルにしてしまった作者のみなさん、ごめんなさい!!決して悪いようには描いていないのでそれでなんとか・・・・・)


 今回モデルとして使わせてもらったのは、創作時点で一つ以上の感想を投稿していた六名(私も含めます)になります。

 登場順に、作者さんのお名前、ネーミング、攻撃の仕方について説明していきます。



 カゴウ親分こと、ウゴカッタンさん

 https://kakuyomu.jp/users/kak16kyou


 名前の最初の三文字を逆さまにしました。「ウゴカ」→「カゴウ」、とこんな感じです。

 戦い方はお腹のあたりにある真っ黒い闇の中から銃や弾丸を生成して戦うというもの。特殊な黒い霧のようなものの中で自由に動き回り、すきを狙います。


 はじめて読んだウゴカッタンさんの作品「科学進化バットン・ジャン」はとてつもない衝撃でした。まるで吸い込むのではなく吐き出すブラックホールのように溢れ出すセリフ、キャラクター。そのうえで展開されるハイテンポなストーリーは頭の中ではなく、文字写す画面のうえで直接展開されているかのようでした。

 その後もあげられる感想は独特な空気はそのままに内容だけでなく、その構造にまで展開されるという知識の深さ。

 こうした点から、なにか得体の知れない強キャラ感が出ていたので、優しくて頼りになるチームのリーダーという立ち位置にし、攻撃(つまり執筆の特徴)も自分の得意なフィールドから重い一撃を加える、という方法をとらせました。



 ナッキングさんこと、名もなきGさん

 https://kakuyomu.jp/users/geden


 名もなきG → なもなきG → な(もな)きG → ナッキング。と、このように変換しました。

 戦い方はスマートに、遠距離から確実に狙います。それこそ暗殺者のように。

 

 申し訳ないのですが、まだ名もなきGさんの作品を読む前にこのお話を書き始めてしまったため、私の勝手な偏見や思い込みでキャラを想像しました。

 プロフィールでハードボイルド作品が好きで、執筆されている作品もハードボイルド作品で固められていたので、一発必中のスナイパーライフルを持たせました。タバコをくわえながらスコープを覗く姿がカッコよかったので。

 それから名前の響き的に大人っぽいなという安直な理由でチームの副幹、頭脳担当的な立ち位置をとらせました。貴重な大人キャラです。

 この二人以外は年齢を若くしてあるので、物語を裏で支える大切な存在です。

 


 オルフェこと、カフェオレさん

 https://kakuyomu.jp/users/cafe443


 並び替えしたときに響きがよくてこれにしました。ただあまりにいい響きで、たぶんほかの作品にもオルフェって名前のキャラとか地名とかありそうですよね。


 個性的なチームには必ずと言っていいほど姉弟がいるものです。しかも姉のキャラが強いやつ。

 オルフェという言葉の響きから女性をイメージしたので、そのお姉さん役を担当してもらいました。

 武器は衝撃を与えやすいショットガン。ですが、彼女の真の武器は騙しのテクニックです。

 カフェオレさんの『F』や「鹿爺館の秘密」など読者を騙すテクニックが上手いと思ったので、そういう技を使わせました。あの共に前に向かって歩いていると思わせて、実は進行方向が逆で、しかもすれ違いざまに首筋にナイフを当てられるような感覚を彼女の能力としました。



 ウーバこと、UTAさん

 https://kakuyomu.jp/users/1932801


 UTAと聞いたとき、FPS(シューティングゲーム)にあるアイテムUAVと見間違えたので、TをVに変えてUVA、ウーバとしました。


 主張が激しい姉に苦労する弟が欲しかったんです。

 ちょうどお若いかたがいらっしゃったので・・・すいません。

 武器はボウガンとちょっと特殊ですが、そこは彼の発想によって補います。ボウガンの矢に巻き付けたロープで自身を空中に飛ばすというのは、UTAさんがやっていた「自分で設定した質問に自分で答える」というものから、空中から放った五つの発振器はUTAさん主催の自主企画より発想を得ました。

 私はこれを発想のボウガンと呼んでいます(そのまんまやないか)。



 ネイルこと、わたくしネコイル(猫頭鷹と海豚🦉&🐬)です。


 こちらは簡単、コを抜いただけです。

 ネイルって響きが女の子っぽかったので女の子にしました。実際は男です、ごめんなさい。

 長編はもとよりあまり考えず、その場で文字をばら撒くような書き方をするのでサブマシンガンとしました。

 私は結構その場の思いつきでお話を考えることが多いので、あえて物語のジャンルを決めないことを、戦場で弾も込めずに歩くバカという風に表現しました。

ネイルが狙われたシーンで使われた「餌」という表現。これは異世界転生やハーレムといった創作ジャンルのことを意図しています。私自身そういった要素にあまりいい印象は抱いておりませんが、それを根本から否定してしまうのは同じ創作者としてよろしくないと思いやめました。


 

 最後。

 ルーアこと、春嵐しゅんらいさん

 https://kakuyomu.jp/users/aiot3110


 これははじめ春嵐を「はるあらし」とそのまま読んでいたのを思い出し、は「るあ」らし → ルーア という風に決めました。

 なぜ二丁拳銃なのかについては、単にカッコいいからです。それだけです。

 春嵐さんはハードボイルド作品がお好きなようなのですが、目にする作品の多くが恋愛をテーマにしたものでそのギャップが、周囲の勝手な期待や印象によって、生きづらい思いをしている女の子、というキャラにピッタリだったので女の子にしました。

 カゴウ親分がルーアに語らったお話を思い付いたときは震えましたね。いい締めが浮かんだと思い興奮しました。

 ネット上での立ち振る舞いや投稿する作品の雰囲気が見せるのは、本人のたった一面に過ぎないのでしょう。それを守ることは果たして大切なのか、それがたとえ本当の自分を隠すことになったとしても。

 そんな想いをルーアの変化に託しました。

 チームと合流したときのルーアの笑顔を想像してみてください。あの笑顔は完全に主人公のものですよ。元となった企画の主催者を、その物語の主人公におくとは。無意識とはいえ、なかなか粋な計らいでした。


 

 以上が登場キャラクターの紹介になります。

 これを読んだうえで物語を振り返っていただければ、より物語で描いている情景やキャラクター像を想像しやすくなるのではないかと思います。

 勝手にキャラ化したことはすいませんでした。

 でもかっこよく描いたつもりなので、どうかお許しを。

 ここまでお付き合いくださりありがとうございました。

 今後の素晴らしきカクヨムライフ、カクヨムバトルを願っております。

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カクヨムバトル ネコイル (猫頭鷹と海豚🦉&🐬) @Stupid_my_Life

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