唐突な出会い、進み方は違っても示された未来に向かって互いを信じあえる

 異能を持つ二人の関係性を描いて、それが徐々にまとまっていく様をある意味、年表の中を飛び交っていくリズムのようなものを想像させる一作、たとえばそれが数百年、数千年のスケールとなれば終わりが見えずとも互いが互いを助け合ってきたと、人類史の中で輝きを放つ二人の軌跡は永遠をあらわした一つの形であって、どんな時代の嵐が訪れてもきっとこの二人なら乗り越えられると信じられることから、人類にとってもこの二人の関係は希望だと思える。
 聖性が文章で構成されてる限りにはこの作品は輝きを放ち続けるのだと、この先に続いて残ってほしい考えの組み方、お見事です。

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