断ることのできない婚活、理想とかけ離れていたら、あなたならどうする……

 結婚できずに独身のまま、生涯を終える人々の多いことが危惧され、出逢いを政府が管理するようになった昨今。
 この物語の主人公は、結婚願望が強く、結婚して家族ができることを熱望していた。そして、手を出したのが、この政府が管理するこの政策だった。
 理想の条件を入力し、該当する女性を選ぶ。政府を経由して申し込み、その相手に受理されれば、結婚しなければならないのである。

 さて、この主人公の申し込みも、相手に受理され、もう、翌日に逢いにくるという。
 理想の女性の登場をワクワクしながら待っていたが、やってきたのは……?

 これ以上書くと、物語のおもしろみを削いでしまうので、ここから先は、読んで欲しい。
 結末まで、二転三転、オチも秀逸、さらにハッピーエンド。素敵な物語でした。

 異性に対して、頭で考える理想と、実際に触れ合って感じる真実って、案外正反対だったりするのかもしれません。
 皆さまなら、どう思われるか。理想を追求されるのか? それとも……?