日本神話ベースの怪異譚。ジュージさんの書簡体小説は独特の味わいがあって好きです。
きょうじゅなのだ ペンネーム神笠京樹。 またの名は偽教授。 主に自主企画「偽教授杯」を主催している人。 年一ペースで「偽物川小説大賞」というのもやってます。…
シンプルにとても上手いです。書簡形式が非常に合うお話で、じわじわと忍び寄ってくる不穏さの演出が巧みであり、最終話ではぐるっとひっくり返される感じが堪りません。締めの一文には切なくもなり、客体でしか…続きを読む
この物語に描かれる因習はそれ自体恐ろしいのですが、何より恐ろしいのは、書き手の祖母に対する眼差しです。 風習への嫌悪感が、祖母への嫌悪感(自身の罪悪感もあるでしょう)となり、文面に滲み出ているよ…続きを読む
不具の子とそれに纏わる因習を下地にしながら迷信と惨事がリンクしそうなところを描いている。 主人公はある種の探偵役であるが犯人役となる他の登場人物は誰一人言葉を持たない。一人だけの推理劇に真実の自…続きを読む
もっと見る